【FOMM ONE】水に浮く超小型EVは3.11をきかっけに誕生した!
井田康久です!
みなさんFOMM(フォム)をご存じですか?
聞きなれない名前かもしれませんが実は日本の神奈川県川崎市のEVベンチャー企業です。
非常にユニークな超小型EV『FOMM ONE』を開発、2019年に量産開始をしています。
この車はどのような点がユニークなのか特徴を追っていきます!
水に浮く対水害設計
FOMM ONEの最大の特徴は水害時に水に浮き、水面を移動することができる点でしょう!
タイヤホイールがスクリュー状になっていて、水を吸い後方に押し出すことで前進することができます。
水に浮くコンセプトは3.11 東日本大震災がきっかけで生まれました。
車ごと津波に飲まれ被害にあわれた方が大勢いたため、「水に浮く車があれば命を救うことができるのではないか」と考えたためです。
製造と販売を行っているタイでは水害が多く、また水没車には保険がきかないため喜ばれているそうです。
※緊急時の機能のため、水陸両用として使用することはできないとのこと
特徴的なステアリングホイールとアクセル操作
ステアリングホイール(ハンドル)は丸くなく、アクセル操作はハンドルを握る手元のパドルでおこないます。
パドルを手前に引くと加速、パドルを離すと回生ブレーキ*1が働きます。
足元のペダルはブレーキペダルのみになるため、アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故防止にもつながります。
これはペダルを減らすことで室内空間を広くする点にも貢献しています。
水に浮く様子、ハンドル形状とアクセル操作について↓
世界最小クラスの4人乗り
軽自動車は室内空間を確保するためにサイズが軽規格*2いっぱいの車種が多いですが、それらとくらべFOMM ONEは非常にコンパクト*3です。
超小型と呼ばれる自動車の多くは1~2人乗りなのですがFOMM ONEは4人乗りを実現しています。
サイズが小さいため取り回しが良くせまい道路でも運転しやすいのもメリット。
交換可能なカセット式バッテリー
充電済みのバッテリーと交換することで充電待ち時間がありません。
不法投棄を防ぎバッテリーのリサイクルが可能なためエコです。
いかがでしたでしょうか。
FOMM ONEは超小型と言われるサイズですが、水害対策や4人乗りなど機能が充実している印象を受けました。
日本のベンチャー企業のEVが世界中を走る姿を期待しちゃいますね!