ゼブラゾーン(導流帯 どうりゅうたい)は通っていいのか?

井田康久です!

交差点や右折レーンの手前に白で書かれた縞模様の道路標示、通称ゼブラゾーン
このゼブラゾーンは通っていいのでしょうか?

右折レーン手前のゼブラゾーン

出典元)導流帯 - Wikipedia


ゼブラゾーンとは

ゼブラゾーンの正式名称は「導流帯(どうりゅうたい)」と呼びます。

国土交通省 ”道路標識、区画線及び道路標示に関する命令” に
「車両の安全かつ円滑な走行を誘導する必要がある場所」に設置すると書いてあり、

国家公安委員会 ”交通の方法に関する教則” には
「車の通行を安全で円滑に誘導するため、車が通らないようにしている道路の部分であること」
と書かれています。


ゼブラゾーンの役割・使われ方

ゼブラゾーンは車の走行を安全で円滑に誘導するものです。

広い交差点や複雑な道路はどこを走行すればよいのかわかりづらくなります。
このような場合にゼブラゾーンを設置することで車が通らないようにする部分を示し、車の走行を誘導します。

また、車線が減少する手前に設置することで車線が減少することを知らせ誘導する使い方もします。

どちらのケースも交通事故が起こりやすい場所になります。
ゼブラゾーンのある場所、特に交差点では注意して運転したほうが良いでしょう。


ゼブラゾーンは通っていいのか?

ゼブラゾーンの走行は道路交通法で禁止されておらず罰則もありません。
同様に車を停めることも禁止されていません。

ただし、ゼブラゾーンは車の走行を安全で円滑に誘導するものです。
それを妨げるようにむやみやたらに走行したり、停車させるのは避けましょう。

ゼブラゾーン上で事故を起こした場合、過失割合が上乗せされた例もあります。

また、各都道府県の公安委員会が独自に定めた道路交通規則によっては
ゼブラゾーンのむやみな走行を禁止している場合もあります。


まとめ

ゼブラゾーンの走行は道路交通法では禁止されていませんが、
都道府県独自の道路交通規則によっては禁止されている場合もあります。

ゼブラゾーンは車の走行を安全で円滑に誘導するものです。
ゼブラゾーンが必要なところは事故が起こりやすい場所とも言えます。

都道府県独自の道路交通規則によって走行する/しないを選択するのではなく、
交通安全のためにゼブラゾーンの走行は避けた方がよいでしょう。