なんのために切ったり繋ぐのか?クラッチの役割をざっくり解説!
井田康久です!
マニュアル車とオートマ車の違いの1つにクラッチペダルの有無があります。
このクラッチペダルで操作するクラッチとはどんな役割があるのでしょうか?
今回はクラッチについてざっくり解説します!
クラッチの役割とは?
マニュアル車ではギアチェンジの際にクラッチペダルを操作するので、クラッチはギアチェンジに必要なものというイメージはあると思います。
クラッチの役割を簡単に言うとエンジンの駆動力をトランスミッションへ伝達したり遮断したりします。
※トランスミッション:ギアチェンジをおこなうところ
ギアチェンジについては過去のブログを参照↓
クラッチペダルを踏むことでクラッチは動力を遮断します。
そのためクラッチペダルを踏むことをクラッチを切る、クラッチペダルを離すことをクラッチを繋ぐと言うんですね。
なぜクラッチを切る必要があるのか?
エンジンの駆動力はシャフトやギアをとおして駆動輪につながっています。
エンジンと駆動輪がつながった状態で停車し、駆動輪を止めるとエンジンも止まってしまいます。
発進時にクラッチ操作を誤るとエンストするのはこのためです。
※エンスト:エンジンストール。エンジンが意図せず停止してしまった状態。エンジンストップではない。
停車するたびにエンジンを止めていられないので、クラッチを切り駆動力を遮断することでエンジンを動かしたまま停車することができるんですね。
クラッチを切る操作はギアチェンジの際にも必要です。
エンジンは高速回転しておりトランスミッションのギアも高速に動いています。
クラッチを切らずにギアチェンジをするとギアに負荷がかかるため、クラッチを切って駆動力を遮断したうえでギアチェンジをおこないます。
出典元)左からクラッチペダル、ブレーキペダル、アクセルペダル - Wikipedia
半クラッチとは?
停車時はクラッチを切る必要があり、発進時はクラッチを繋いで駆動力を伝達する必要があります。
急にクラッチを繋ぐとエンストしてしまうため、そこで半クラッチの登場です。
クラッチは摩擦力の高い素材でコーティングされたディスク状のもので、それをエンジンに押し付けることで駆動力が伝わります。
クラッチペダルを少し離すことで半分つながった状態になり、クラッチディスクは滑りながら動力を伝えます、これが半クラッチの状態です。
半クラッチは停車時でもエンジンを止めずに駆動力を伝えることができ、スムーズに発進するために必要な操作なんですね。
出典元)O-DAN (オーダン)
いかがでしたでしょうか?
クラッチがあるおかげで停車時にエンジンを止める必要がなく、スムーズな発進とギアチェンジが可能になっているんですね。
なんのためにクラッチを切ったり繋いだりしているのかを理解していれば、マニュアル車操作の習得が早まり運転の楽しみも深まると思います。