カブリオレにロードスター、オープンカーの呼び方と違いについて調べてみた

井田康久です!

 

梅雨が明けて暑い日が続いてますね。
エアコンを効かせた車内も快適ですが、いい天気の日にオープンカーでのドライブは気持ちのいいものです。
そんなオープンカー、カブリオレロードスターと呼んだりしますよね?
今回はオープンカーにはどのような呼び方があって、その違いを調べてみました。

 


そもそもオープンカーとは?

オープンカーは屋根が取り外し・折りたたみ可能な屋根をもつ車です。
直訳で「開いた車」なのでイメージしやすいですが、オープンカーは和製英語
車検証の表記では「幌型」と表記されます。
幌型ではない通常の屋根の車は「箱型」です。

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メルセデスベンツ Sクラス カブリオレ

出典元)The S-Class Cabriolet

 


カブリオレ(カブリオ)

フランスで開発された幌がついた馬車が由来。
欧州車でベースとなる車があり、それのオープンモデル(派生車)で使われていることが多いようです。
カブリオはカブリオレのドイツ語読み。


コンバーチブル

コンバーチブルは複数の様式に転換できることを言います。
屋根の有り無しを転換(コンバート)できるということですね。
アメリカやイギリスなど英語圏で使われています。


ロードスター

屋根なしの馬車やスピードを重視した軽装馬車が由来。
スポーツ性能を求め軽量化をした2ドア2シーターのオープンカーを指します。
ポルシェには「スピード」と「ロードスター」を組み合わせた「スピードスター」というモデル名があります。


スパイダー

イタリア車が代表的ですが、他でも使用されます。
由来はスピードスターから変化、低い姿勢が蜘蛛を連想、などなど諸説あるそうです。

  • アルファロメロ(イタリア)スパイダー
  • アウディ(ドイツ)R8 スパイダー


バルケッタ

イタリアではスパイダー以外に「バルケッタ」というオープンカーの呼び方もあります。
バルケッタのとはイタリア語で「小舟」を意味します。


ドロップヘッド(クーペ/サルーン

イギリスのオープンカーで使われる呼び方。
「ドロップヘッド=頭(屋根)が下りる」ということでオープンカーをあらわします。
車体がクーペベースの場合はドロップヘッドクーペ、セダンの場合はドロップヘッドサルーンと呼びます。


タルガトップ

屋根部分(頭上部分)のみが着脱可能で、リアの柱(Bピラー)は残るオープンカーです。
ポルシェ911タルガトップカブリオレを比較したのが以下の画像。

画像右のタルガトップはBピラーが残っており、頭上部分のみが開いています。

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左)911 Carrera4 Cabriolet  右)911 Targa 4

出典元)ポルシェジャパン

 


リトラクタブルハードトップ

電動開閉式ハードトップのオープンカーを言います。
ハードトップとは金属や樹脂製の硬い素材を使った屋根のことです。
それに対し布やビニールなど柔らかい素材の幌はソフトトップと言います。
屋根を開けばオープンカー、閉じればクーペにもなりますが、車検証では幌型として扱われます。
別の呼び方ではクーペカブリオレ、クーペコンバーチブル、バリオルーフなどがあります。

 


いかがでしたでしょうか?
オープンカーの呼び方はたくさんありますが、言語圏の違いや車の位置づけなどで使い分けられていました。
乗車人数や荷物の積載量など、使い勝手で見ると他車種に劣るオープンカー。
車の楽しさという点ではとても魅力的なので、車選びの選択肢としてあげてほしい車です。