カブトムシに水中メガネ、ニックネームで呼ばれ愛された車
井田康久です!
かつてニックネーム・愛称で呼ばれる車がありました。
今はあまり聞かないので懐かしいと感じる人、若い人は何それ?と思ったりするかもしれません。
今回はどの車がどんなニックネームで呼ばれていたのかご紹介します。
ビートル/カブトムシ(フォルクスワーゲン タイプ1)
出典元)’30s-’40s | Volkswagen Brand History | フォルクスワーゲン公式
ビートルとは英語でカブトムシなど甲虫のこと。
丸いフォルムがカブトムシをイメージさせる見た目通りの愛称ですね。
実はビートルも愛称で正式には"タイプ1"と言い、フォルクスワーゲンの量産第1号車から来ています。
このタイプ1は65年間も生産され、2代目の名が"ニュービートル"となり正式にビートルとなりました。
ちなみに3代目の名は"ザ・ビートル"です。
てんとう虫(スバル 360)
出典元)スバル360 | 技術資料車コレクション | 調べる | オンラインミュージアム | SUBARU - スバル
大人4人が乗れる実用性と高い走行性能が受け入れられ、日本のモータリゼーションの先駆けとなった名車"スバル360"。
かわいらしい丸い形とコンパクトなサイズがフォルクスワーゲンのビートルと対比され、てんとう虫と呼ばれました。
ハコスカ/ケンメリ/ジャパン/鉄仮面(日産 スカイライン)
出典元)日産:NISSAN OWNERS' MAGAZINE | SKYLINE HERITAGE
車の愛称と聞いてスカイラインを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
ハコスカ、ケンメリ、ジャパン、鉄仮面すべてスカイラインです。
3代目スカイラインは角ばった箱型のボディから"ハコスカ"と呼ばれるように。
4代目は「ケンとメリーのスカイライン」というテレビCMシリーズ(全16作!)があり、そこから"ケンメリ"に。
5代目は「日本の風土が生んだ、日本の名車」というキャッチコピーから"ジャパン"。
6代目は見た目から"鉄仮面"となりました。
水中メガネ(ホンダ Z)
ホンダが1970年に発売した軽自動車。
黒くて太い樹脂がぐるっと一周したリアウインドウがまるでシュノーケリングに使う水中メガネのようでした。
そこから"水中メガネ"と呼ばれるように。
うまいこと名付けますね、もう水中メガネにしか見えません。
ヨタハチ(トヨタ スポーツ800)
ヨタハチは見た目やキャッチコピーから取ったものではなく短縮形です。
トヨタスポーツ800を縮めて"ヨタハチ"。
見た目のかわいらしさだけでなく、軽量で空気抵抗が少なく評価が高いスポーツカーです。
ニックネーム・愛称で呼ばれた車は人気があり愛されていたんだなと感じます。
現行の車で愛称があるものは見かけませんが、ヨタハチのような短縮形は"アルヴェル"とかにはありますね(トヨタの兄弟車であるアルファードとヴェルファイアの2台をまとめた呼び方ですが)。
アルファードに愛称をつけるとしたら、メッキで押し出しの強い面構えが"鬼瓦"というイメージでしょうか?