大雪による立ち往生に遭遇した場合の対処と注意点

井田康久です!


冬の運転で気を付けなければいけないことのひとつに大雪による立ち往生があります。
立ち往生は車が動かせないだけでなく、長時間車内にいる状況にも陥ります。
今回、雪の立ち往生に遭遇した場合の対処と注意点をまとめてみました。


立ち往生を起こした場合の対処

  • 雪でスタック*1してしまい立ち往生したときは、JAFなどのロードサービスへ救助依頼
  • 渋滞を起こしてしまう位置で停止した場合など、状況に応じて警察にも連絡
  • 雪が降り続いている場合は雪に埋もれてしまうのでハザードの点灯、停止表示板を置くなどして車が目立つようにする
  • 車内で救助を待つ

慌てず対処をして車内で救助を待ちましょう。

車内で待つ際にエンジン車(ガソリン・ディーゼルなど)と電気自動車(EV)で注意する点があります。


車内に長時間いる場合の注意点(エンジン車)

注意するのは一酸化炭素中毒です。
車のマフラー、ボンネットが雪に埋まる状況でエンジンをかけると排気ガスが車内に入り、ものの十数分で一酸化炭素が危険な濃度に達します。
対策としてマフラー周りの除雪をすると一酸化炭素濃度の上昇を抑えることができます。

JAFが雪に埋まった状況での一酸化炭素濃度の変化や排気ガスが車内に入る様子をテストしています。


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マフラー周りの除雪が間に合わず車が完全に雪に覆われるような場合は窓を少し開けてエンジンは切ります。
寒さにやられてしまいそうですが、雪に覆われるとかまくらと同じ効果で風を防ぎ外気との間に壁ができるため、車内の温度はそれほど下がらないそうです。
毛布などの防寒対策は用意しておきたいですね。


車内に長時間いる場合の注意点(EV:電気自動車)

ガソリンなど燃料で動くエンジン車はガス欠するとエアコンが止まり車も動かせなくなりますが、JAFなどのロードサービスで給油が可能です。
ですがEVでは燃料を給油するように充電できないため、電欠するとエアコンも車も停止、除雪され立ち往生解消後もレッカー移動となっていました。
政府が推し進めるEVがこれではまずいため、今冬にNEXCO中日本が可搬式のEV充電器28台と電気自動車急速充電車を1台配備。
EV対策はこれからという印象です。

EVは排気ガスが出ず一酸化炭素中毒の心配はないので、電欠にならないことが重要です。
JAFがEV車内で快適に過ごす方法と電力消費について実験を行っています。


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検証の結果、エアコン稼働が一番快適ですが消費電力が大きく、エアコン以外のシートヒーターや電気毛布は消費電力は少ないが快適性は少ない結果となりました。
事前の防寒対策とエアコンを上手に使い分ける必要があるようですね。


いかがでしたでしょうか?
エンジン車では一酸化炭素中毒の対策が最重要。
EVでの大雪による立ち往生対策は強化されだした段階ですが、一酸化炭素中毒の心配がないのはメリットだと思いました。
一番は立ち往生しない、巻き込まれないことです。
天気や道路交通情報を確認のうえ、安全な運転を心がけましょう。

*1:雪やぬかるみにはまり、アクセルを踏んでもタイヤが空転して前進できない状態