【パーツ解説】リアスポイラーとテールゲートスポイラー、その効果と役割とは?
井田康久です!
車のパーツでもっとも取り付けられているものはリアスポイラーとテールゲートスポイラーではないでしょうか?
これらはどこに取り付けられ、どんな効果と役割があるのでしょうか?
今回はエアロパーツの『リアスポイラー』『テールゲートスポイラー』を解説します!
※エアロパーツ:車のボディ外部に取り付けられ、空気力学を利用して走行安定性や操縦性の向上を狙ったパーツの総称。
リアスポイラーとはどんなもの?
リアスポイラーはセダンやクーペボディ後部の上面に取り付けられています。
※セダン:エンジンルーム、人が乗るキャビン、荷室(トランク)の3つに区切られた3ボックスで4ドアの車種。
※クーペ:2ドアのスポーティーな車。4ドアでクーペのようなスポーティーなデザインを持つ4ドアクーペもある。
出典元)Honda|Honda Access|アコード|エクステリア
テールゲートスポイラーとはどんなもの?
ミニバンやワゴン車などハッチバックの車のルーフの後端、リアガラスの上部に位置するのがテールゲートスポイラーです。
テールゲートスポイラーもリアスポイラーと呼んだりしますが、取り付け位置や効果も似ているので間違いではありません。
以降テールゲートスポイラーもリアスポイラーと表現します。
※ミニバン:3列シートのワゴンタイプの車。
※ワゴン:後部座席と荷室に仕切りがなく、ルーフが車のボディ後部まで伸びている車。
※ハッチバック:乗降用の扉とは違い、荷室の物を出し入れするための扉。
出典元)Honda|Honda Access|フィット|エクステリア
リアスポイラーの効果1:デザイン・ドレスアップ効果
レースをするわけではなく、街乗りで車を扱う場合でのリアスポイラーの役割はデザイン性がほとんどでしょう。
自動車をスポーティーに見せるなどドレスアップするのが目的です。
リアスポイラーの効果2:燃費向上
車は走ることで空気抵抗を受け、ボディを通過した空気の流れは乱れることで空気抵抗がさらに大きくなります。
リアスポイラーをつけることで空気の流れが整えられ、空気抵抗を減らすことで燃費の向上につながります。
リアスポイラーの効果3:ダウンフォースを得る
レースをするような車はスピードが速く、高速でコーナーに突っ込むと遠心力でコーナーの外側に押し出されます。
また、車は軽く設計されていて、ボディ下部に強い風が吹き込むためマシンが浮いてしまいます。
それらを防ぐために車を地面に押し付ける力をダウンフォースといいます。
以下のコルベットのリアスポイラーは車の後部上面の黒い部分です。
出典元)シボレー コルベット Z06 | Chevrolet Corvette Z06 | Chevrolet
風を正面から受けたとき、風を斜め上方に逃すように取り付けられているため、ボディは下方向に押し付けられます。
ダウンフォースをただの風の力と思うなかれ。
ダウンフォースの調整がうまくいっていないと車は離陸します。
ダウンフォースや空気の流れを調整することはとても重要なんですね!
いかがでしたでしょうか?
リアスポイラーはただの見た目を良くするドレスアップパーツではなく、空気の流れを調整し燃費の向上やダウンフォースを得るという役割がありました。
スポーツカーから燃費重視のエコカーまで、さまざまな車で採用されている理由があるんですね。
自動車のパーツには他にも色々とあります。
今後もどんなパーツにどんな役割があるのか解説していきます!