東京オートサロンとは?成り立ちと内容、東京モーターショーとの違いについて
井田康久です!
2020年1月10日〜12日に幕張メッセで東京オートサロンが開催されますね。
ドイツ・エッセンモーターショー、アメリカ・SEMAショーと並んで、東京オートサロンは世界三大カスタムカーショーのひとつと言われています。
東京オートサロンはカーショーの1つですが、他の有名なカーショーとして東京モーターショーがあげられます。
今回は東京オートサロンの成り立ちからショーの内容、東京モーターショーとの違いを解説します。
カスタムカー・チューニングカーとは?
まずカスタムカーとはなんでしょうか?
似たような意味でチューニングカーという言葉もあります。
カスタムカー、チューニングカーとはざっくりというと改造車です。
パーツをつけて見た目を変えたり、エンジンを調整し性能を上げたりします。
カスタムもチューニングもどちらも改造という意味にふくまれますが、どちらかというとチューニングは走りの性能を調整、
カスタムはチューニングかつパーツでドレスアップし、見た目にインパクトを与えることを言うようです。
東京オートサロンとは?
東京オートサロンはカスタムカー、チューニングカーの祭典です。
開催中はカスタムカーの展示やコンテスト、自動車グッズやパーツ、コンプリートカーの購入、車以外にもライブなどイベントが行われています。
出典元)TOKYO AUTO SALON 2019 | 東京オートサロン公式サイト
東京モーターショーのはじまりは東京エキサイティングカーショーとして1983年に開催。
キャッチフレーズは「チューニングを文化に」。
このキャッチフレーズは1983年当時は暴走族問題など改造車のイメージは悪く「チューンドカーの市民権を勝ち取る」というコンセプトからはじまりました。
2000年代に入ると若者の自動車離れがはじまり、改造部品メーカーや改造車を取り扱う自動車修理工場などが倒産。
入れ替わるように日本国内の販売の強化や多様性に迫られた自動車メーカーが改造ではなく、アフターマーケットと呼ばれる合法的な改良品の発表の場としてオートサロンを活用し始めました。
今では海外の自動車メーカーの参加、レーシングカーの展示やデモ走行などモータースポーツにも力を入れています。
車を改造しない人でも会場内を見て回るだけで楽しいイベントになってますね。
この東京オートサロンは国内では縮小傾向であるモーターショーの中、入場者が増加しており規模が拡大しています。
大阪と名古屋で開催されているカスタムカーショー、大阪オートメッセ、名古屋オートトレンドも入場者が増加しています。
東京モーターショーとの違いは?
国内では一番規模の大きいカーショーである東京モーターショーとの違いはなんでしょうか?
東京モーターショーは自動車メーカーの新車やコンセプトカーのお披露目、新技術の発表、なかなかお目にかかることのできないスーパーカーを間近で見ることができるイベントでした。
最近では特に今年2019年の東京モーターショーのテーマは「OPEN FUTURE」「くらしの未来」を掲げており、今までとは違う感じを受けました。
地球環境・エコのためエンジンはモーターに置き換わり、家電などと同じ生活の一部という位置づけ。
キッザニアとのコラボなど、テーマパーク化が進んだような印象です。
不参加の海外自動車メーカーが増加していたり、スーパーカーにわくわくするようなモーターショーではないのだなと思いました。
この変化が功を奏して、入場者数は大きく増加したそうです。
車離れが進むなか、キッザニアなどを通してより多くの子供に車に触れて身近に感じてもらうことが重要なんでしょうね。
東京オートサロンと東京モーターショーどっちが人気?
どちらが好きかアンケートを実施した以下のサイトが有りました。
結果はこちら
「東京モーターショーが好き」の声
僕は東京モーターショーを選びました。 コンセプトカーなど、最先端の技術や未来のできごとを知る機会なので面白いと思います。
発売直前のモデルなどが展示されるので、東京モーターショーが好きです。
「東京オートサロンが好き」の声
メーカーやショップのカスタムカーや、直近のシーズンに参戦していたスーパーGTなどのレースカーが間近でみられるのがいいですね。
東京オートサロンの方が、コンパニオンさんの衣装が過激で好きです。
ショーごとに特徴があって、皆さん自分にあった楽しみ方をしているようですね。
それぞれのテーマやコンセプトがはっきりと別れているので、両方参加して楽しんでいる人も多いのではないでしょうか。
認知度としては上の東京モーターショー派がもっと多いと思っていましたが、4割近く東京オートサロン派の人がいることがいい意味での驚きと、カスタムカーショーの勢いを感じました。
この勢いで伸び続けて、両方のショーがお互い高め合うことで自動車文化を広めていただきたいと思います。
いかがでしたでしょうか?
より生活の身近なものとして自動車やモビリティを扱う東京モーターショー。
車のカスタムやチューニング、海外自動車メーカーの参加、モータースポーツに力を入れる東京オートサロン。
これからの若い世代に向けて自動車は楽しいものと入り口を広げているのが東京モーターショーで、熱心な車好きの人向けなのは東京オートサロンというすみ分けを感じます。
車離れが進んでいると言われて久しいですが、車好き向けのカスタムカーショーが入場者数や規模を拡大していると聞くと嬉しいですね。
車の改造には興味がない、東京モーターショーにしか行ったことがない、という方は1回オートサロンに参加してみると楽しみ方の幅が広がるかもしれませんね。