5ナンバーと3ナンバーはなんで分けてるの?明確な分けた理由あり!
こんにちは!井田康久です。
前回、5ナンバーと3ナンバーの違いを書きまして、まとめるとこんな感じです。
- 車体が規定のサイズ(全長4.7m 幅1.7m 高さ2.0m)以下、排気量が2000cc以下が5ナンバー。
- 5ナンバーのサイズまたは排気量のどちらかが超えると3ナンバー。
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はじめてこの違いを知った時は思わずこう感じました
「ナンバーは車体サイズと排気量に影響するのに、税金が影響するのは排気量だけ?じゃあなんのために分けてるんだろう??」
このことが気になって以前も調べたことがあったんですが、
今回改めてポイントを簡単にまとめてみました!
改正前の名残
現在の排気量のみに課税されるようになったのは1989年からで、ちょうど30年前なんですね。
それまでは3ナンバー車は大型で排気量が大きい贅沢品として、税金が跳ね上がったそうです。
具体的な金額は以下のとおり。
- 排気量 3リットル以下 81,500円
- 排気量 3リットル超 6リットル以下 88,500円
- 排気量 6リットル超 148,500円
これは3ナンバーが対象なので、排気量が小さくても車体が3ナンバーサイズならばこの税額が適用されちゃいます。
前回のブログ に載せた排気量に対する税額の表と比べると、2000cc以下でも4万円〜5万円の差!
現在も「3ナンバー = 税金が高い」と言われてしまうのはこの頃の名残なんですね。
改正のきっかけ
この3ナンバーに対する贅沢税とも言われる課税方式は、もちろん輸入車にも適用されました。
海外の車はサイズと排気量が大きいため贅沢税の対象になり、輸出する側からとしたら不利な状況。
そしたらアメリカの自動車メーカーからの要望(圧力?)が出て、現在の課税方式に改正されたそうです。
改正前にはBMWやメルセデス・ベンツには5ナンバー仕様が用意されていたので、そんな手間をかけるほど贅沢税の影響は大きかったんですね。
まとめ
- 以前は3ナンバー車は税金が高かった。
- 海外自動車メーカーの要望(圧力?)で、現在の排気量に対する課税方式になった。
- 課税方式の改正後も5ナンバーと3ナンバーの分類は残った。
中途半端に感じていた5ナンバー、3ナンバーの分類にもちゃんとした理由があったんですね。
むかしの日本車を見ると車幅ない!タイヤ細い!とか思ってたんですが、これを知ったときに納得でした。
でかくすると税金が高くなったからなんですね。
日本車の歴史と法律の関係を知れて面白かったです。