FF、FR、MR?車の駆動方式の特徴と性能差をざっくり解説
こんにちは!井田康久です!
ホンダの軽トラ「アクティ・トラック」の生産が2021年6月に終了するそうですね。
アクティ・トラックといったらMRであったり、走ると楽しいという話を聞いていたので、
買う機会はないと思いますが、生産終了と聞くと少し寂しさを感じます。
トヨタのホームーページのラインナップからひっそりと消えていました。
この両車共通の MR (エスティマがMRだったのは初代のみ)とは駆動方式の一つで、
他にも FF, FR, RR, 4WD などがあります。
今回はこの駆動方式の違いと特徴をざっくり解説します。
駆動方式 FFの特徴
FFとはフロントエンジン・フロントドライブの略で、エンジンの位置が車体の前方(フロントエンジン)、駆動輪が前輪(フロントドライブ)になります。
※駆動輪:エンジンの動力が伝わり回転する車輪
エンジンもトランスミッションも車体前方におさまるため、
キャビンを広くすることができ、直進の安定性に優れています。
※トランスミッション:変速機、ギアを変える装置
現在主流の駆動方式はこのFFと覚えておくといいでしょう。
駆動方式 FRの特徴
FRとはフロントエンジン・リアドライブの略で、エンジンの位置が車体の前方(フロントエンジン)、駆動輪が後輪(リアドライブ)になります。
駆動力を後輪に伝えるためにプロペラシャフトが車体中央を通るため、
キャビンのスペースを犠牲にしますが、操作性が高く、加速性に優れています。
そのためFRはスポーツカーや大型セダンに採用されています。
駆動方式 MRの特徴
MRとはミッドシップエンジン・リアドライブの略で、エンジンの位置が車体の中央(ミッドシップエンジン)、駆動輪が後輪(リアドライブ)になります。
厳密にはエンジンが後輪より前、または前輪より後ろに位置します。
これはキャビンを犠牲にしますが、重たいエンジンが中央に来るためバランスが良く、運動性能に優れているのが特徴。
そのためMRはスポーツカー、フェラリーやランボルギーニなどのスーパーカーに採用されているんですね。
駆動方式 RRの特徴
RRはリアエンジン・リアドライブの略で、エンジンの位置が車体の後方(リアエンジン)、駆動輪が後輪(リアドライブ)になります。
現在ではほとんど採用されおらず、ポルシェ911を代表に数台のみです。
RRはポルシェ911と覚えておいて問題ないですね。
出典元)ポルシェ911
駆動方式 4WDの特徴
これはよく耳にするのではないでしょうか。
4WDとは4ホイールドライブ の略で、四輪駆動のことをいいます。
他の駆動方式が前輪または後輪の2輪であるのに対し、その名の通り駆動輪が4輪です。
エンジンの駆動力を4輪に配分し地面を掴むため、悪路での走行性能の高さからSUVに採用されます。
今流行のSUVが4WDなのはちゃんとした理由があるんですね。
(最近では悪路走行を想定していない街乗りSUVでは、駆動輪が2輪のものも増加中)
また、スポーツカーやスーパーカーなどハイパワーエンジンを搭載する場合、2輪ではタイヤが耐えきれないため、4WDを採用しているのが増えています。
出典元)Jeep Japan 公式サイト
駆動方式一つとっても複数種類があり、それぞれの特徴に合わせた車のタイプに採用されているんですね。
車選びに重要な駆動方式、サクッと覚えちゃいましょう。
車の見方も変わるので面白いですよ。