駆動方式 FFのメリットとデメリットは？なぜ最近の主流？まとめて解説
井田康久です！
前回のブログでは自動車の駆動方式 FF, FR, MR, RR, 4WDの違いと特徴をさらっと解説しました。
今回はFFにフォーカスしてFF車のメリットやデメリットを解説します！
駆動方式 FFとは
FFとはフロントエンジン・フロントドライブの略で、エンジンの位置が車の前方かつ駆動輪が前輪の駆動方式です。
駆動方式 FFのメリット
エンジンの位置と駆動輪が前に集まっているためキャビンや荷室を広く取ることができ、部品点数も少なくすむため生産コストがダウン。
この部品点数が少ないことは駆動力の伝達ロスを低減できるメリットにも。
伝達ロスの低減は駆動力が無駄にならないということなので、燃費改善にもなります。
※よく比較されるFR（フロントエンジン・リアドライブ）は駆動力を後輪に伝えるためにプロペラシャフトが車体中央を通過。そのためキャビンを圧迫し部品点数が多くなります。
動作性能としては、駆動輪にエンジンの重さが乗っかるため地面を掴み駆動力を伝えるのが強力。
前輪で駆動するため車体を引っ張る形になる点も直進安定性を高め、滑りやすい路面でも空転しづらく安定します。
駆動方式 FFのデメリット
前方にエンジンと駆動輪などが集まるためハンドルを切るスペースが小さく、小回りが利き辛い傾向があります。
荷重も前方に集まるためハンドルも重くなりがちです。
自動車は加速した瞬間に車体後方が下がり前方が浮きます。
駆動輪である前方が浮いてしまうため駆動力が路面に伝わらず、FRなどと比べ加速が鈍い感じがするかもしれません。
カーブを曲がろうとするとカーブの外側に膨らみやすくなるアンダーステアの傾向あり。
これは車体前方が重く前輪で駆動するFF特有の現象で、スピードがあるほど外側に膨らみやすくなります。
そのため、しっかり曲がるためにはスピードを落とす必要があります。
いかがでしたでしょうか？
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取り回しの良さと価格や税制面でもお得なコンパクトカーや軽自動車が人気です。
キャビンや荷室を広く取ることができ、生産コストや燃費にもメリットがあるFFが最近の主流となっているのは納得ですね。
