法定速度よりなぜ出せる?自動車はなぜ法定速度を超えるように作られるのか?

井田康久です!

 

日本の道路では標識などで速度制限の指定がなければ一般道では時速60km、高速道路では時速100kmなど、その速度を超えるとスピード違反で捕まる法定速度が決まっています(道路の区間、緊急車両や大型車などによって法定速度は異なります)。
ですが国産車のほとんどが普通車では時速180km、軽自動車だと時速140kmまで出せるように作られています(車種によって速度差あり)。
法定速度以上のスピードが出せないように作っていればスピード違反はなくなるのに、なぜ法定速度以上のスピードが出せるように作られているのでしょうか?
気になったので調べてみました。

 

理由1)どんな状況でも法定速度が出せるように

平坦な道で法定速度までスピードが出せる車があるとします。

もしその車が急な坂道を登ることになったとしたら?

たくさん荷物を載せたり、大勢を乗せたりして急激に重くなったとしたら?

その車は法定速度までスピードを出すことができないでしょう。

 

理由2)危険回避をできるようにするため

落石などの自然災害、危険な運転をする車を避けるためなど、危険な状態を回避するため緊急時には瞬間的にスピードを出す必要があります。

 

理由3)商品力を高めるため

最高速度が出せる車ほど性能が高く映るので商品の魅力が高いと言えます。

最高速度は騒音や燃費にも影響します。

アクセル全開で時速100kmを出す車と、性能が高く余裕を持って時速100kmを出す車では前者はエンジン音がうるさく燃費も悪くなります。

 

理由4)サーキットなど一般道以外での使用

私有地やサーキットなどでは法定速度はありません。

自動車レースはF1のような公道を走れないレース専用の車以外に、市販車をベースとしたレースがあります(ツーリングカーレースなど)。

スピードが法定速度までのレースではなく、極限までチューニングを施しスピードを高めたレースを見たいですよね。

GPSの位置情報によりサーキットにいると認識されると、リミッター解除ができるような車もあります。

※リミッター:スピードリミッターのこと。最高速度を制限する装置。解除することで制限速度を超えるスピードを出せるようになる。

 

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いかがでしたでしょうか。

法定速度以上のスピードが出せるように作られているのには、私達が快適に安全に運転するためという明確な理由がありました。

スピード違反の原因ではありますが、そこは私達のモラルしだいということですね。