自動車のエムブレムのデザインとその由来【国産メーカー①】
井田康久です!
企業はブランディングとしてロゴを用意します。
ロゴは企業が伝えたい価値や印象を伝えるのにとても有用。
自動車メーカーでは企業のロゴがそのまま車のエムブレムとして使用され、その車が街中をたくさん走ります。
そのため、自動車のエムブレムは車の顔、企業の顔としてとても重要だと言えます。
そんなエムブレムにはどのような意味やメッセージが込められているのでしょうか?
今回は国産自動車メーカーのエムブレムの意味と由来を調べてみました。
ホンダ
ホンダの頭文字『H』をもとにしたデザイン。
Hを囲む丸みを帯びた四角形は三味線の胴の輪郭から来ています。
三味線は創業者の本田宗一郎さんの趣味であったそうです。
出典元)Honda|Honda Access|アコード|エクステリア|ブラックエンブレム
日本では展開していませんがホンダの高級ブランドのアキュラのエムブレムはこちら。
出典元)2021 Acura RDX Interior & Exterior | RDX Gallery | Acura.com よりスクリーンショット
ホンダのエムブレムを逆さにし、ノギスの形をもとにアキュラの頭文字『A』を表しています。
ブランド名のアキュラとは英語の「Accuracy(正確さ、精密さ)」よりつくった造語です。
マツダ
マツダの頭文字『M』と鳥が翼を広げているイメージをもとにしたデザイン。
出典元)新世代商品はカギも特別な存在に~キーデザイン&セレクティブキーシェル開発~ | 【MAZDA】マツダ公式ブログ Zoom-Zoom Blog
翼は会社の発展、将来に向けて羽ばたくメッセージが込められています。
スバル
6つの星からなるデザイン。
出典元)エクステリア:新型レヴォーグ | アクセサリー | SUBARU
スバルとはプレアデス星団の和名『昴(すばる)』から来ており、肉眼でも確認ができる5から7個の星の集まりです。
六連星(むつらぼし)とも呼ばれ、エムブレムはそれをもとに6個の星がデザインされています。
また、富士重工業(2017年に株式会社SUBARUへ社名変更)の創業時、6つの会社を合併しており、6社を「統(す)べる」という意味が込められています。
スズキ
スズキの頭文字『S』をもとにしたデザイン。
1958年に美術系大学の学生にデザインを募り、300点余りの候補から選出。
SUZUKIの『S』という親しみやすさから決定されました。
光岡
ぱっと見なにを表しているのかわからないマークと『MITSUOKA』の文字からなるデザイン。
出典元)七宝焼きエンブレム | MITSUOKA オンラインショップ
これは車の象形文字を原型としたもので、「いつまでも車の原点を忘れない」という意味が込められています。
いかがでしたでしょうか。
各メーカーのエムブレムは様々なメッセージが込められたものでした。
次回は今回紹介していない他の国産メーカーのエムブレムをご紹介します。