使い勝手が悪くて古くさい?セダン人気が落ちた理由とは?
こんにちは!井田康久です。
前回、最近見る機会が減ったセダンの定義とメリットについて書きましたが、
安全性や車内のノイズに関するメリットがある一方で、一般的なイメージ(特に子供)はあまり良いものではない、という話でした。
今回はメリットのあるセダンの人気がなぜ落ち、見る機会が少なくなってしまったのかを調べました。
調べてゆくと自動車の流行の流れもわかってとても勉強になったので、シェアします!
荷物が載らない
以下の画像は、メーカーが同じトヨタのセダン「カムリ」とSUV「ハリアー」です。
SUVやミニバンは、セダンで言うところのトランクスペースまで屋根を伸ばし荷室にすることで、積載量を増やしています。
全長と全幅がカムリの方が少し大きいのですが、カムリの積載量524Lに対し、ハリアーの積載量は599Lです。
またハリアーは後席を畳むことで1135Lまで拡大します。
人数が乗らない
セダンは2列シートで4,5人乗りです。
それに対し、トランクスペースをキャビンとして広げ、3列目を用意しているミニバンや一部SUVは6人〜8人乗車が可能です。
サイズが大きくなりがち
ドイツのアウトバーン(高速道路)には最高速度の制限がない区間があり、制限があったとしても時速100km〜130kmと日本と比べ高速です。
そのため走りの安定しているセダンは欧州では需要があります。
日本ではセダンが売れないので、わざわざ国内専用のセダンをつくるより、欧州など海外向けに製造されたものを日本に持ってくるのが効率的となります。
ですが、狭い日本の道路には車体の大きい外車は敬遠されてしまいます。
その結果、さらに売れないという悪循環が起きてしまっていると思われます。
古いイメージ?
今はミニバンやSUVに勢いがあります。
それに対し以前たくさん走っていたセダンは「古くさい」というイメージがあるそうです。
個性が出しにくい地味なイメージもあるのかもしれません。
現在売れている車は荷物が載って、人も乗れる、実用性の高い車が人気なんですね。
流行というものは繰り返すものなので、またいつかセダンの時代が来るのかもしれません。
セダンの波がいち早く戻るように、自動車メーカーの皆様には頑張って欲しいですね。